AI副業(Outlier ai / Appen等)って実際どう?2025年2月スタート→初案件→年収100万円超のリアル体験記

AI・テクノロジー

はじめに|なぜこの体験記を書くのか

「AI副業」という言葉を聞いたとき、あなたはどんなイメージを持つでしょうか。

楽に稼げる?誰でもできる?それとも、ついていけない人は置いていかれる世界?

私がこの体験記を書こうと思ったのは、インターネット上にあふれる「AI副業で月収○○万円!」という派手な情報とは違う、もっと地味で、もっとリアルな体験を残したかったからです。

AI副業に興味はあるけれど、実態がよく分からない。そんな人が、私の周りにもたくさんいました。そして、2025年2月に始めたばかりの私自身も、まさにその一人でした。

この記事では、成功談だけでなく、迷ったこと、へこんだこと、受けられなかった案件のことも含めて、包み隠さず書いていきます。

私が主に取り組んできたのは、Outlier(アウトライヤー)やAppen(アッペン)といった海外プラットフォームでのAI評価業務です。

本当は具体的なプロジェクト名や作業画面をお見せしたいのですが、プラットフォームとの契約上(守秘義務)、オープンな場では詳細まで語ることができません。

もし今回の記事に反響があれば、今後、機密情報に触れない範囲でより踏み込んだ解説を検討したいと考えています。まずは、誰にでも見えるこのブログで、私が体験した「手触りのある現実」をお伝えします。

先に宣言しておきます。これは「誰でも簡単に稼げる」という話ではありません。

それでも、もしあなたが「AI時代に自分の専門性をどう活かせるのか」「副業として現実的な選択肢なのか」を知りたいと思っているなら、この体験記は何かのヒントになるかもしれません。


1. AI副業を始めたきっかけ(2025年2月)

ちょうど一年前の2月頃、私は生成AIの進化スピードに、正直なところ焦りを感じていました。

本業でもAIに触れる機会が増える中で、ふと目にしたのが「AIを評価する側の仕事」という存在でした。AI開発を支えるために、人間がAIの出力を評価し、フィードバックを与える。そんな仕事があると知ったのです。

興味はありました。でも、最初は何もかもが不安でした。

  • 英語のガイドラインが読めるだろうか
  • 内容が自分に理解できるだろうか
  • 単価はどれくらいなのか
  • そもそも自分に向いているのか

全部、よく分からない状態でのスタートでした。

それでも登録したのは、「このまま何もしなければ、置いていかれる」という危機感と、「専門知識がある自分なら、何か貢献できるかもしれない」という微かな期待があったからです。

専門職として学位も持っている。その経験が、もしかしたら武器になるかもしれない。そう思って、プラットフォームへの登録を決めました。


2. 最初の数か月は「読んでいる間に案件が消える」時期

登録後、すぐにプロジェクトの募集が目に入るようになりました。

しかし、そこで待っていたのは予想以上の壁でした。

ガイドラインが、とにかく長い。

プロジェクトごとに20ページ、30ページという英語のガイドラインが提示され、それを読み込んで理解し、テストに合格しなければ実作業には入れません。

私は真面目に取り組もうとしました。ガイドラインを丁寧に読み、判断基準を理解しようと努めました。

でも、読んでいる間に募集が終了する。

これを何度も繰り返しました。

読むスピードと、案件の回転速度が、まったく噛み合わなかったのです。仕組みの問題だと分かっていても、当時は自分を責めてしまいました。他の誰かが、もっと速く理解して、もっと速く応募して、枠を埋めていく。私はその後ろで、ただ取り残されているような感覚でした。

「能力不足なのではないか」

そう思って、へこみました。実作業に入れず、報酬はゼロのまま。時間だけが過ぎていきました。

ただ、完全に諦めたわけではありませんでした。ガイドラインを読み込むこと自体は、確実に自分の中に積み上がっている実感がありました。判断基準の構造や、AIを評価する視点が、少しずつ分かってきたのです。

また、日本人コミュニティのあるプラットフォームもあり、
「ここが分からない」「この判断で合っているのか」といった初歩的な質問を、何度もさせていただきました。

また、自分と同じように悩んでいる人の質問を見ることで、「私だけじゃないんだ」という安心感も生まれ、そうした交流が、孤独感を和らげてくれました。

それでも続けた理由は、「ここで辞めたら、また何も変わらない」という思いだけでした。


3. 初めてのプロジェクト受注(2025年5月)

2025年5月。
ようやく、初めてテストを通過したときの感覚を、今でも覚えています。

「合格しました」というメールが届いたとき、正直、信じられませんでした。

さらに、実際に提示された時給を見て、二度驚きました。
日本で考えたら、破格の時給だったからです。

ネットでは高い時給の話を目にすることもありましたが、正直なところ、半信半疑でした。
それが、実際に自分に提示されたのです。

嬉しい気持ちと同時に、その金額の高さが、ずしりと責任としてのしかかってきました
「こんなにもらうのに、もしここでうまくやれなかったらどうしよう」
「すぐに仕事が来なくなったらどうしよう」
そんな不安も、一気に押し寄せてきました。

実際に作業を進めてみると、「評価」という仕事の面白さに気づきました。
ただし、想像以上に時間との闘いで、作業は決して単純ではありませんでした。
本当に、頭を使う仕事だったのです。

これは正解を当てる仕事ではありません。
基準(ルーブリック)に沿ってAIの出力を判断し、その理由を言語化してフィードバックする。
主観と客観の線引きをしながら、高い正確性を保つ必要があります。

地味な作業ではありますが、「自分の判断が、AIの進化に貢献している」という実感がありました。

そして何より、副業としての現実味が、一気に出てきた瞬間でもありました。
この時給なら、週に数時間でも、かなりの収入になる。
本業に支障をきたすことなく、しっかりとした副収入を得られる可能性を、初めて具体的に感じたのです。


4. AI評価の副業って、実際どんな仕事?

ここで、AI評価の副業について、もう少し具体的に説明します。

この仕事は、正解を当てる仕事ではありません。

AIが生成した文章、コード、画像、音声などを、あらかじめ定められた基準(ルーブリック)に沿って判断する仕事です。

例えば、

  • AIの回答が質問に対して適切か
  • 情報が正確か
  • トーンや表現が適切か
  • ユーザーにとって有用か

こうした観点から、スコアをつけたり、理由を記述したりします。

ここで重要なのが、主観と客観の線引きです。

自分の好みで判断してはいけません。ガイドラインに沿って、誰が評価しても同じ結論になるような判断が求められます。そのため、高い正確性と一貫性が必要です。

初案件で高い時給をもらえたのも、この「正確性」と「一貫性」が評価されたからだと思います。適当にやっていては、すぐにバレてしまうし、継続して仕事をもらうことはできません。

向いている人は、こんな人だと思います。

  • 基準を読むのが苦じゃない
  • 細かい違いに気づける
  • 専門分野がある
  • 地味な作業を積み重ねられる
  • 一貫した判断ができる

逆に、向いていない人は、次のようなタイプだと思います。

  • 即金性を求める人
  • 判断疲れしやすい人
  • マニュアルを読むのが嫌いな人
  • 適当にやってもバレないと思っている人

私自身、専門職として培った「根拠を持って判断する」姿勢が、この仕事に活きていると感じています。そして、それが適切に評価される環境があることも分かりました。


5. 収入の推移|気づいたら2025年で100万円を超えていた

初案件での破格の時給体験は、私の副業に対する姿勢を大きく変えました。

「これは本当に稼げる副業なのかもしれない」

そう思うようになってから、より積極的に案件を探すようになりました。

5月に受けた初案件は、数週間ほどでタスク切れとなりました。
その後、初案件ほどの高時給ではないものの、数か月単位で続くプロジェクトをいくつか受けることができました。

そうした仕事をコツコツと積み重ねた結果、気づくと年間の副収入は100万円をゆうに超えていました。
日本の一般的な副業と比べても、十分に魅力的な水準だったと思います。

ただし、案件の波はかなりあります。

あるときは週に何時間も作業できるプロジェクトがあるのに、次の週には何もない。
常に稼げるわけではないのが、この副業の現実です。

それでも、2月に始めて、実働は6か月程度。
本業に支障をきたさない範囲で、土日や夜の時間を使いながら、無理なく続けることができました。

初案件での高時給体験が、「この副業にもう少し時間を使ってもいい」という判断材料になったのは、間違いありません。

「才能」ではなく、「やめなかったこと」が、結果につながったのだと思います。


6. 受けられなかったけど、すごい時給の案件もあった

実は、途中で目にした案件の中には、初案件を上回る、信じられないほど高単価のものもありました。

それは、専門職向けのAI案件でした。

医療知識、法律知識、技術的な専門性を前提とした仕事で、時給が一般的なプロジェクトの数倍、場合によっては10倍近いものもあります。初案件の時給でも十分驚きましたが、それをさらに上回る水準です。

専門職としてのバックグラウンドがあったからか、ある案件について、米国から直接電話がかかってきたこともありました。

「あなたのプロフィールを見て、ぜひこのプロジェクトに参加してほしい」と。

正直、舞い上がりました。初案件での成功体験があったこともあり、「今度こそ、もっと高い時給の仕事ができるかもしれない」と期待しました。

しかし、結局その案件は受けられませんでした。

理由はいくつかあります。

一つは、ちょうど軌道に乗っているプロジェクトがあり、タイミングが合わなかったこと。

もう一つは、正直に言うと、英語で「話す」ことに自信が持ちきれなかったことです。

読む・書くはできても、リアルタイムで会話をするとなると、不安がありました。
初案件では英語での面談はありませんでしたが、この高単価案件では必要だったのです。

それでも、この経験を通じて、「専門知識が武器になる」という実感を強く持ちました。
そして、英語でのコミュニケーション能力の重要性も、改めて痛感しました。


7. 単純なAI評価は減る。でも専門知識は活かせるかもしれない

この副業を続ける中で、私は一つの変化に気づきました。
それは、評価タスクの世界でも、自動化が急速に進んでいるということです。

量産型の、単純作業的な評価タスクは、明らかに減少傾向にあります。
AI自身が評価のしかたを学習し、人間の手を必要としなくなっているのです。

実際、私が始めた頃と比べて、簡単な評価タスクは明らかに減りました。

一方で、今後も残りそうな、そしてより高単価になりやすい領域もあります。

  • 医療:診断の妥当性、医学的正確性
  • 法律:法的判断の適切性、リスク評価
  • 技術:高度な技術知識を要する判断

つまり、「AIに置き換えられる」のではなく、「AIを評価できる人」が求められる時代になっているのです。

初案件で破格の時給をもらえたのも、米国から電話がかかってきたのも、この傾向を表していると思います。
専門性がある人ほど、この領域で価値を発揮できる可能性が高い。

私自身、この副業を通じて、自分の専門知識が思った以上に活かせることを実感しました。
そして、それは適切に評価され、報酬として反映されることも分かりました。


8. これからAI副業を始める人への正直なアドバイス

もしあなたが、これからAI副業を始めようと考えているなら、正直に伝えたいことがあります。

最初はほぼ確実に迷います。

私もそうでした。何度も「自分には向いていないのでは」と思いました。初案件まで3ヶ月もかかりました。

でも、それは普通のことです。そして、一度軌道に乗れば、想像以上の結果が待っている可能性もあります。

英語は完璧じゃなくていい。

読んで理解できれば十分です。私も完璧ではありませんでした。ただ、より高単価な案件を狙うなら、話せるようになった方が良いのも事実です。

専門性があるなら、絶対に活かすべき。

これは声を大にして言いたいです。専門知識がある人は、一般的な評価タスクとは全く違う土俵で勝負できます。時給も桁違いです。

判断疲れする人には向かない。

この仕事は、細かい判断を繰り返す仕事です。それが苦痛に感じる人には、正直おすすめしません。

逆に、向いている人はこんな人です。

  • 基準を読むのが苦じゃない
  • 専門分野がある
  • 地味な作業を積み重ねられる人
  • 「正しく判断する」ことに喜びを感じられる人
  • 継続力がある人

もしあなたがこれに当てはまるなら、試してみる価値はあると思います。

最初は結果が出なくても、諦めずに続ければ、思わぬ成果が待っているかもしれません。


おわりに|2025年2月の自分に伝えたいこと

2025年2月、「ついていけない」と思っていた自分。

あのとき、不安だらけで登録ボタンを押した自分に、今なら伝えられます。

「結果は、始めた時には想像できなかった」

年収100万円を超えるとは思っていませんでした。初案件で破格の時給をもらえるとも思っていませんでした。米国から電話がかかってくるとも思っていませんでした。

でも、それよりも大きかったのは、「自分の専門性が、まだ活かせる場所がある」と確信できたことです。

副業は才能より、「やめなかったかどうか」で決まると思います。そして、専門性があるなら、それは必ず武器になります。

AI時代に専門性をどう使うか、まだ途中です。でも、確実に視界は広がりました。


2026年の抱負

2026年、私が目指しているのは、ビジネスで通用するレベルの英会話力を身につけることです。

読む・書くだけでなく、話せるようになれば、もっと幅が広がる。あのとき受けられなかった案件にも、次は挑戦できるかもしれない。

初案件での成功体験、そして受けられなかった高単価案件での悔しい思い。これらが、私の英語学習への動機になっています。

AI時代は、まだ始まったばかりです。

専門知識を持つ人にとって、これは脅威ではなく、新しい機会なのかもしれません。

この体験記が、誰かの一歩を後押しできたら嬉しいです。特に、専門性を持ちながらも「AI時代についていけるか不安」と感じている人に、少しでも勇気を与えられたらと思います。

コメント